大豆アレルギーがある場合、何がよくて何がダメなのかはっきりわかりづらい。
小豆やそら豆などその他の豆は、同じマメ科でも属が違うので食べれることもあるからです。
大豆を含む食品、その他の豆の属性やもやしについて調べてみました。
大豆アレルギーで食べられるもの・ダメなもの
まず、大豆を含む食品・製品にどんなものがあるのかを把握しておく必要があります。
ぱっと見ではわからないものも多いからね
大豆を含む食品
大豆を含む食品・製品として
- 豆腐・油揚げ・がんもどき・おから・湯葉
- 納豆・きなこ・豆乳・大豆もやし・大豆ミート
- 調味料の醤油・味噌、調理油(大豆油)・豆板醬
- お菓子や化粧品に使われる乳化剤(大豆由来のレシチン)
などがあります。
意外と知られていないですが
大豆由来の乳化剤が入ったお菓子や化粧品もあります。
化粧水の天然の乳化剤としてよく使われている水添レシチンは大豆由来です。
チョコレートや飴の乳化剤や光沢剤にも大豆が使われてたりするよね
大豆アレルギーの原因
大豆アレルギーを起こす原因は大豆のタンパク質であるアレルゲン(Gly m Bd 30K)です。
このアレルゲンに過剰反応をして痒みや喉のイガイガなどの症状が現れます。
牛乳や卵も、タンパク質に過剰反応するのと同じだね
発酵食品は食べられることが多い理由
大豆食品の中で発酵食品の醤油・味噌・納豆・豆板醤などは大豆アレルギーがあっても食べられる場合があります。
発酵食品は大豆アレルギーの原因であるタンパク質のアレルゲン(Gly m Bd 30K)が醸造の過程で大部分が分解されるため食べられる場合が多いのです。
大豆油や大豆由来のレシチンは大丈夫?
大豆油は精製される段階でタンパク質が除去されるため基本的には大丈夫とされています。
大豆レシチンは大豆粗油をろ過して水分を乾燥させたものなのでアレルギーの危険性は低いです。
大豆レシチンは、大豆油の副産物で、絞ったばかりの大豆粗油をろ過し、お湯を混ぜ、成分を水側に移し遠心分離機で2層になった油を分離後、速やかに水分を乾燥させたものである。
ウィキペディア(Wikipedia)ダイズより引用
大豆由来レシチンに含まれる大豆たん白質の量は極めて微量であるが、レシチンが原因のアレルギー反応については文献に報告がある。しかし、レシチンによるアレルギーについては、経口投与試験では絶対的な否定も肯定もされておらず、アレルギー反応を生じさせる最小用量に関する科学的合意がない。
食品安全委員会‐食品安全関係情報詳細より引用
大豆レシチンを使っていない化粧品やお米から出来た油なんかもあるよ
納豆アレルギーは大豆とは別のアレルギーもある
発酵食品である納豆は、大豆たんぱくとしてのアレルギーは出にくいと言われていますが発行中に出来る物質が原因の別のアレルギーがあるので注意が必要です。
大豆不使用の調味料。味噌や醤油
大豆発酵食品の味噌や醤油はタンパク質が分解されるとはいえ、100%アレルギーが出ない保証はありません。
不安な場合や出来るだけさけたいなら大豆を使っていない調味料がおすすめです。
お米を原料にした味噌やキヌア・そら豆などを使った醤油も売ってるよー。個人的にはキヌアよりはそら豆醤油のほうがおいしくて好きかな。
つゆやポン酢、味噌もあるよ
他の豆は食べられる?
大豆由来の食品や加工品はわかったけど、大豆がダメなら他の似たような豆類はどうなんだろう。
小豆、そら豆、エンドウ豆、いんげん豆、ひよこ豆など色々な豆があって
同じマメ類でも属性によって細かく分かれていることがわかりました。
大豆がダメだからといって豆類すべてがダメ。という訳ではなく属性が違う豆であればたべられる場合があります。
主な豆の種類と属性一覧
豆の属性はいくつかあって、大豆アレルギーの大豆はダイズ属に含まれます。
なのでダイズ属以外の豆を食べられるケースがあります。
私の場合、大豆アレルギーだけどそら豆やピーナッツのアレルギーはなかったよ。
ダイズ属
大豆 | 黄白色の豆。 | 煮豆、きな粉などの加工品など食用。 |
青大豆 | 淡い黄緑色の豆。緑大豆。 | うぐいすきな粉、煮豆。 |
黒大豆 | 黒い豆。くろまめ。 | 正月のおせち料理の定番。 |
大豆アレルギーで気にするべき豆はダイズ属の豆ってことになるね
いんげん豆属
インゲン豆属はさらに、いんげん豆とべにばないんげんに分類されます。
いんげん豆
べにばないんげん
ササゲ属
エンドウ属
ソラマメ属
そら豆 | 緑色の青豆。乾燥豆のほとんどは輸入品。 | 煮豆や豆菓子 |
たまに食べたくなるミーノ思い出した。そら豆のおやつ
ラッカセイ属
落花生 | 殻がついたのが落花生。実はピーナッツ。 | バタピー、ピーナツバター、おつまみ |
ピーナッツはナッツ類と思いがちだけど、マメ科なんだよね
ヒヨコマメ属・ヒラマメ属
主に日本で食べられてる豆だけでも結構あるよね。
これなら食べられる豆がみつかりそう。
大豆アレルギーで枝豆は食べられる?
枝豆は一見すると大豆っぽくないしそら豆やいんげん豆のように緑色なので大丈夫なんじゃないかと思うかもしれないですが、実は未成熟の状態で収穫した大豆が枝豆です!
なので基本的には食べられません。
控えたほうが無難です。ただ、未成熟な分タンパク質の量は大豆に比べると少なくなってます。
大豆もやし・緑豆もやし・ブラックマッペ
大豆もやしは大豆を暗所で発芽させた食べ物なので大豆アレルギーがあると食べられません。
ほとんどが大豆のまめと一緒について販売されてるから見た目にもわかりやすい!
緑豆もやしは、緑豆(リョクトウ)という豆でマメ科の属性がササゲ属に分類されてます。
小豆や大納言と同じ系統ですね。なので大豆アレルギーがあっても食べることが出来ます。
スーパーやコンビニに売ってるもやしは緑豆が多いから食べれるよ♪
ブラックマッペは黒豆もやしと言われていて黒大豆と似ているけど違う品種の外国産の豆です。
ケツルアズキのもやしで属性は緑豆もやしと同じササゲ属・アズキ亜属です。
なのでこれも、大豆アレルギーがあっても食べることが出来ます。
食用大豆の変化
食用になってる大豆の変化を引用からまとめてみました。
大豆を暗所で発芽させるとモヤシ、未熟大豆を枝ごと収穫し茹でると枝豆、さらに育てて完熟したら大豆となる。大豆を搾ると大豆油、油を絞った粕は大豆粕として食用・醤油製造や飼料へ、煎って粉にするときな粉、蒸した大豆を麹菌と耐塩性酵母で発酵させると醬油・味噌、また蒸した大豆を納豆菌で発酵させると納豆となる。熟した大豆を加水・浸漬・破砕・加熱したものを搾ると液体は豆乳、その残りはおから、豆乳を温めてラムスデン現象によって液面に形成される膜を湯葉、にがりを入れて塩析でタンパク質を固めると豆腐、豆腐を揚げると「油揚げ」「厚揚げ」、焼くと「焼き豆腐」、凍らせて「凍み(高野)豆腐」となる。
ウィキペディア(Wikipedia)ダイズより引用
わかりやすくすると、
- 未成熟を収穫→枝豆
- 枝豆から完熟→大豆
- 大豆を発芽→もやし
- 大豆を絞る→大豆油→搾り粕→大豆粕→醤油や飼料
- 煎って粉に→きな粉
- 発酵させる→味噌・醤油・納豆
- 加熱+搾る→豆乳→残りがおから
- 加熱した豆乳の膜は湯葉。
- にがりを入れて固めると豆腐。
- 豆腐を揚げると油揚げ・厚揚げ。焼くと焼き豆腐。凍らせて高野豆腐になる。
こんな感じ~w
大豆や大豆を含む食品は食べられなくても、他の豆や精製したもの食べられるってことがわかったね!